自己破産の保証人への影響。支払い義務や、返済能力がない場合

借金をするときに連帯保証人を求められます。

 

その借金を返せなくなり自己破産をした場合、連帯保証人にはどのような義務が発生するか知っていますか?

 

連帯保証人がいる借金を自己破産で免責してもらう場合、連帯保証人のことも考えておかないと大変なことになります。

 

連帯保証人について考えず、連絡もせずに自己破産をした場合は、何十年もかけて築いた信頼関係がゼロどころかマイナスになることもあります。

 

自己破産をするとき、保証人にはどのような影響が発生するのかを知っておきましょう。

 

 

主債務者が支払い不能担った時点で保証人の支払い義務はあり

保証人に支払い義務

保証人は債務者が返済できなくなったときは、代わりに返済する義務があります。

 

これは主債務者が自己破産をしても、自己破産をしなくても発生します。

 

債務者が自己破産をした場合は、保証人であっても連帯保証人であっても借金を支払う義務があります。

 

そのため保証人は債務者に代わり、金融機関からの借金の請求を受けることになります。

 

債務者は借金から開放されるのに対して、保証人が借金を返さなくてはいけないという理不尽さがありますが、それが保証人になるということです。

 

「保証人にだけはなるな」と親が子に言うのはこのためです。

 

原則として連帯保証人は債務を一括返済することを求められます。

 

これは債務者よりも厳しい条件です。

 

債務者が自己破産をするために連帯保証人になってくれた人を追い込むようなことになってしまうのです。

 

それを気にして自己破産をしない人がいますが、それでは事態はまったく変わらないことになります。

 

返せる見込みがないから債務整理をしようと考えたのに、連帯保証人に迷惑がかかるから自己破産をやめる。

 

何も解決していませんし、借金は増えていくだけです。

誠意をもって謝罪

債務整理を決意したならば強い意志を持って、保証人、連帯保証人に事前に説明してください。

 

これを怠ると、どんなに親しい仲であっても縁が切れることになってしまいます。

 

説明をしても許してもらえるとは限りませんが、誠意を持って謝罪をするしか道はありません。

 

ただし、債務整理の方法は自己破産だけではありません。

任意整理

任意整理など、利息の見直しで、本人が返済し続ける場合などは、保証人へ迷惑をかけることもありません。

 

保証人に相談する前に、借金の減額方法について、法律家に相談しましょう。

 

保証人に返済能力がない場合、保証人も債務整理することに

保証人も政務整理

債務者が自己破産をして保証人に支払の義務が発生しても、保証人が返済できないときは保証人も債務整理をする必要があります。

 

もらい事故のようなものですが、きちんと返すことを保証すると約束をしたのですから、保証人には借金を返す義務があり、返せないなら債務整理を行うしかありません。

 

「人の借金なんて知らないよ」が通るなら、保証人という制度そのものに意味がなくなってしまいます。

 

ローンを組むようなときは旦那がお金を借り、妻が連帯保証人になるケースがあります。

 

この場合は妻も自己破産させることになり、免責後も夫婦共にクレジットカードを持てないという不便な生活を強いられます。

 

また、離婚をしていたとしても連帯保証人から外れるわけではないことも覚えておきましょう。

 

ときどき「迷惑を掛けたくないから」という理由で離婚を検討する夫婦がいますが、離婚をしても状況は変わりません。

 

保証人完済後の本人への求償権。本人免責なら求償権もなくなる

 

保証人が債務者の借金を完済した場合、債務者への求償権というものが発生します。

 

どういうことかというと、「お金は代わりに払っておいたから、ちゃんと返してね」と要求してもいい権利と考えてください。

 

ところが債務者が自己破産により免責を受けた場合、求償権はなくなってしまいます。

 

求償権も他の債務と一緒に免責されるためです。

 

自己破産後に保証人が支払った借金分を保証人に返すかどうかは法律の問題ではなく、道義の問題になります。

 

「人として返さずにはいられない」として返すこともありますし、返すこともなくそのまま縁が切れてしまうこともあります。

 

このことも自己破産前の説明時にきちんと決めておくことが必要です。

 

借金の総額によっては連帯保証人がすべて借金を払い、求償権を行使して法律に守られながら返済を続けてもらうという選択肢もあります。

 

対応に悩むようであれば自己破産の相談も含めて、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみましょう。

 

一般の人たちが気づかない最適な解を提示してくれるはずです。

 

自分の借金がどれくらい減るかわかる

街角法律相談所では、匿名で複数の事務所に相談することができます。

相談の回答はメールで受け取ることができるので、電話がかかってくることもありません。


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